冬のあいだ、地面の下では見えないところで命がじっと耐えています。
雪に覆われ、冷たい風にさらされ、芽は「もう二度と光に出られないのでは」と思うかもしれません。
けれど春になると、その芽は確かに顔を出します。
しかもただ出てくるのではなく――冬を越えたことで、前よりも強く、しなやかに、そしてまっすぐに伸びていくのです。

人の心も同じです。
苦しみの中にいるときは、暗闇の土の中に押し込められているようで、先が見えません。
「なんで自分だけ」「いつまで続くんだろう」と思いながら、動けないまま季節が過ぎていくように感じます。
けれど、その時間は決して無駄ではありません。
苦しみに耐えた分だけ、根は深く張り、芽吹いたときには強さと軽やかさを宿しているのです。
軽やかさとは、生まれつきフワフワと持っているものではなく、
冬のような苦しみを越えた先にだけ現れる、魂のしなやかさです。
もし今、あなたが冬のような時期にいるなら、どうか信じてください。
あなたの根は、誰にも見えないところでしっかり育っています。
そして必ず、芽は光に向かって伸びていきます。
軽やかさは、その瞬間に訪れるのです。

🌱心に残して欲しいこと
冬を越えた芽は問わない。
ただ光へ伸びるだけ。
苦しみの理由を問い詰めるよりも、
ただ生き抜いたことが答えになる。
だから大丈夫。
あなたも必ず、自分の光へ伸びていける。
苦しみさえも、あなたを軽やかにするためにあった。
そして最後に――私たちは必ず、この問いにたどり着きます。
「なぜ、私は生まれてきたのか」
その答えは、きっとこうです。
魂の成長と発展のために…。


